教えるということ
中学1年生に方程式の文章題を予習で教えることにした。まだ文章題は一度も解いたことがない。
もしかしてと思い、何も言わずに簡単な文章題(ある数 x を求める)を解いてみてごらんと言って、解かせてみると簡単に解いてしまった。このレベルの文章題だとある程度の力がある生徒の場合自力で解けてしまう。しかし、中1で次のレベルの問題(りんごとミカン合わせて10個で960円)はなかなか自力では解けない。
今回、自力で解かせようとして、ノートにりんご100円 ミカン80円とだけ書いて解かせてみた。すると100xと80(10ーx)まで書けていて驚いた。一番たいへんなところはクリアしているので、これはりんご代、これはミカン代だよね、というだけで、自力で正しい方程式を完成させた。
いつもだともう少し表をきちんと整えてから教えていたが、今回はほんのわずかなとっかかりとアシストで解くことができた。生徒は自分の力で解いた自覚ができ、自信につながる。
教えるほうが生徒に任せるという姿勢で少しずつ材料を与えることによって、生徒自身が解く喜びを得ることができるのではないかと感じた。
2016年8月23日
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