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附設の中1の難問の質問に解答を作った。いくつかの工夫をしてグラフで説明することにした。これでわかってくれるか心配だけど問題集の模範解答のように文字で説明するよりはずっと良い。

iphoneのアプリでreminDOというのがあります。暗記を補佐するアプリですが、自分で今使っていて、とても役立っています。これは有名な忘却曲線の理論に基づいて作られています。覚えたいことを入力し、翌日、3日後、1週間後に覚えたいことが表示され、そのつどOKボタンを押して覚えていくというアプリです。そうすると、3回目くらいで、だいたい覚えてしまいます。ちょっと驚くほどです。脳の中で記憶をつかさどっているのは海馬という部分で、ある間隔で覚えることを繰り返すと長期記憶に変換されていくことになるのですが、自分ではなかなか計画的にやれずに、すぐ忘れてしまいます。このアプリだと気楽に繰り返しができるので、今までに比べ格段に覚えやすくなります。

クリストファー・ノーラン監督のダークナイト・ライジングを見直してみた。バットマンはゴードン警部(ゲイリーオールドマン)に、ヒーローとは少年の肩に上着をかけ、世界の終わりではないと励ますような男だ、と語る。自分が孤児になったときのゴードン警部のことだった。素晴らしい映画には人を励まし、前向きにする力がある。新学期になって新しい生徒たちと出会い、彼らとともに成長していくことが楽しい。大変なこともあるかもしれないが、この映画を見て更に頑張っていきたいと思えた。

生徒に教えているとき等積変形の応用問題の新しい解き方を考えた。ここは個人差が大きく苦手な生徒はなかなか思いつかないので、およそのガイドラインがあるとわかりやすくなると思う。まず等積になるラインを薄く描き、チョウの型の等しい三角を2つ見つける。羽の下のラインを引き、それに平行に上のラインを引く。これで作図完了。実際は●○の点を打って作図していく。

濃いマルを大きく描いてみたら、教えるときの生徒の反応が良くなってきたような気がする。特に数学が苦手な子はマルで安心して次に進んでいくように感じる。言葉ではなく、もっと原始的なコミュニケーションだが、原始的なゆえに根源的なものだ。

二項定理は生徒が苦労する分野だ。教科書は横書きなので法則性が見えにくいが、縦書きにするだけで美しいものが見えてくる。一定>増える>減る>増える

この後生徒は自分で求めた結果に驚く。しかも、簡単に計算ができる。新しい発見が導ける機会は多くはないので大切にしたい場所だ。

デラウェアは強健なので良く実が付きます。この巨峰はデラウェアの枝に接ぎ木した巨峰の枝についた実です。去年接ぎ木して今年初めて小さな実をつけました。

巨峰がデラウェア味にならないのがすごいです。たった1mの枝の中で巨峰の遺伝子が実をつくる。頭ではわかっていても生物の不思議を感じます。

シンギュラリティとは技術的特異点と呼ばれ、コンピュータが人間の脳を超える時点のこと。特異点とはブラックホールの中の物理法則が通用しなくなる点のことで、コンピュータが爆発的に進化する地点では、その先が人間の知力では計り知れなくなると考えられていることから名付けられている。Person Of Interestというドラマは人工知能が犯罪を事前に検知するという設定で、2011年に公開された。おもしろいのは画像処理の分野で革新が起こる1年前に公開されたこと。その想像力の豊かさ、先見の明に驚かされる。制作はジョナサン・ノーランで、映画のメメントやダークナイトなどの脚本を書いている。ドラマの後半では人工知能が自らの危険を察知し人間のような行動を取り始めるところなどがシンギュラリティ的なものを予感させる。

2017年9月25日

サイコロ4回振って最小値が1で、最大値が6の確率。赤チャートの問題を中3の生徒にどう教えるか。余事象で考えるという発想ができるかどうか。別解で場合分けで解けるので、まずそれで解法を押さえて、余事象でさらに深めるという方針がよいのかもしれない。

2017年9月19日

生徒の質問に答えているときに新しい教え方を思いつくときがある。三乗が3つの因数分解は三乗が2つの場合の発展的変化と考えると分かりやすいことにふと気づいた。3abcは美しくないので移項するという説明でわかってくれた。その後、2つの円の公式でも発見があった。今まで解けなかった何かが氷解する感覚、驚き。その場を共有し数学で楽しむことができる。

 

2016年9月18日

実力テストの結果が返ってきている。思いがけず良い結果のときは本当に嬉しい。10日前なのに混乱して計算ができなかった生徒が試験数日前に立ち直って、良い結果を報告しに来てくれた。高得点を二度続けるとかなりの確率でこちらが言わなくても勉強を頑張るようになる。勉強それ自体がモチベーションの原動力になるから。こうなるとあとは数学の中身の楽しさを感じられるように指導の質を変えていく。数学が手段ではなく、そのものが持つ美しさや楽しさが意味を持つ位相に高めていきたい。